法曹養成制度、検証と改善へ 月内にも検討会 法相意向、文科省と(産経新聞)

 千葉景子法相は、司法試験と法科大学院の在り方など法曹養成制度の検証と改善に向けた検討会を月内にも設置することを決めた。制度の理念から離れ、さまざまな問題が出ていることを重視。法科大学院、司法試験を所管する文部科学省、法務省から、それぞれ政務三役の1人がメンバーの中心となり、政治主導で抜本的対策に取り組む。

 法曹養成制度は、法科大学院創設を中心とした司法制度改革の柱のひとつ。自民党政権時代の平成14年3月には、「22年ごろまでに司法試験合格者数を年間3000人程度に」と増員計画も閣議決定している。

 法科大学院は16年に開設、修了者対象の新司法試験も18年から実施されている。だが、学校数(74校)、総定員(約5800人)が想定を大幅に上回る一方で、合格率は初年度の48%から年々下がり、21年は27・6%、合格者数も21年は2043人と初めて前年(2065人)を下回るなど低迷。教育の質が問題となり、志願者数が減る悪影響も出ている。

 この間、文部科学相の諮問機関・中央教育審議会法科大学院特別委員会は、入学定員の削減や試験・修了認定の厳格化などを求め、日本弁護士連合会は、政府の増員計画のスローダウンを提言している。

 千葉法相は昨年9月の就任時、「いろいろなところに問題が出てきている。(法務、文科省の)縦割りで解決する問題ではなく、横断的に検証できる仕組みを考え、多角的な検討が必要」とコメント。閣議決定で目標とした22年を迎え、新司法試験の受験資格を得る新たな「予備試験」の実施を23年度に控える節目となることから、政府として抜本的な対策に取り組むことを決めた。

 検討会では両省以外のメンバーも含め問題点の検証後、法科大学院の改善策など、できることから着手。増員計画の見直しについては、22年秋の試験結果を踏まえて結論を出す見通しだ。

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