温灸器「どんな病気にも効く」販売の会社捜索(読売新聞)

 福岡市・天神の健康器具販売会社「毎灸(きゅう)」が高齢者を対象に「どんな病気にも効く」と宣伝し、お灸の効果があるとされる温灸器(温熱医療機器)を売りつけていた疑いが強まり、福岡県警が同社を薬事法違反(誇大広告)容疑で家宅捜索していたことが、捜査関係者への取材でわかった。

 2007年にも同社の関連会社が、虚偽の説明をして温灸器を販売したとして、香川県から行政処分を受けている。福岡県警は高齢者を狙った悪質商法の疑いがあるとみて、同社員らの立件を視野に捜査を進めている。

 捜査関係者らによると、同社は一昨年から昨年にかけ、福岡、熊本両県の70歳代の女性に対し、「糖尿病も治る」「どんな病気にも効く」などと大げさに効能を説明し、温灸器を販売した疑いが持たれている。

 同社は「テレホンアポインター」として、女性をパートで雇っており、九州各地の高齢者宅に次々と電話をかけ、販売勧誘するよう指示していた。相手が商品に関心を示すと、従業員がすぐに訪問し、20万〜50万円程度で売りつけていたという。

 この温灸器は、同社とは関係のない別の会社が製造。厚労省によると、1988年に医療機器として承認を受けている。薬草を使った電熱式のマットを肩や腰に当てると、肩こりや神経痛などに効き目があるとされるが、同省は「すべての病気が治ることはない」としている。

 九州・山口各県の消費生活センターによると、温灸器に関する苦情や相談は、05年度には8件しかなかった。しかし、09年度(昨年12月末現在)は74件に上っており、毎灸に関するものが相当数含まれているとみられる。

 同社は読売新聞の取材に対し、「責任者がいないのでわからない。私どもで答えることは何もない。話す義務もない」としている。

 07年には、同社の関連会社の社員が香川県内の高齢者らに対し、「血液が濁っている」などと言って不安をあおり、10万〜50万円程度で温灸器を販売していたことが発覚した。香川県は、特定商取引法違反(不実告知など)に当たるとして改善指示を行い、同県消費生活条例に基づく改善勧告をしている。

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